スーパー耐久シリーズ 2006 ROUND 4
SUPER TEC
2006年8月5日(土) 6日(日)
晴れ / ドライ
富士スピートウェイ

  公式練習


天候は晴天。

だが、そのおかげで気温はぐんぐん上がり朝8時では30℃を超える勢いで気温は上昇していく。

RX-7はターボ車だけに熱の管理が非常に重要になってくる。
しかしこの気温では水温、油温とも非常に厳しく特に水温に関しては回転を抑えて走行しても軽く100℃を超えてしまう。
午前中は金山選手がマシンの状態や富士セッティングを出しに行く。

午後からは富士のレースははじめての私が走行。

しかし走り始めて15分位を経過した時すでに水温は100℃を越えてかなり危険な状態に。
ピットと交信しながらマシンの状況を細かく報告するも状態が悪化する一方。

もちろん回転数は6000回転を下回る回転で走行。それでも水温が下がらない。
そのとき一瞬ガス欠症状に近い症状が起こったのでひとまずピットに戻ることに。



ピットに戻りエンジンを停止しガレージに車をしまう。

しかしその後そのエンジンに火が入ることはなかった。


そうですブローです。いとも簡単にエンジンブロー。
水温上昇によりエンジンの隙間から水が流れ出てそのままブローしました。
この日の走行は結局これで終了。




スペアエンジン載せ変えになりました。メカニックの必死の作業により次の日は無事に走行することが出来ました。
しかし問題は山積みです。
とにかく決勝までに水温を安定させなければレースになりません。

今のままでは相当低い回転での走行となってしまう。

ここでも皆が一丸となって知恵を絞って水温上昇を抑えるための対策を色々と考え実行していった。

だんだんと効果は現れてきた。
本当に細かいところまで手を入れて1℃でも下げるためにたくさんの労力を費やした。
徐々に回転も上げられるようになってきた。
それでもマックス6200〜6300回転まで出ないとすぐに105℃を超えてしまう。

タイムも56秒台が精一杯の状態。もちろん予選の一発タイムは狙えるが決勝は非常に辛い。
不安要素をたくさん抱えながら予選を迎えることに


  予選


予選はまずドライバーズ予選を行う。

グリッド予選に向けてブーストを上げてタイヤも新品にてタイムを狙っていく。
しかし団子状態でタイムを狙えずまたブーストも決勝のままの加給圧以上かからない。
タイム的にはまったく問題ないのでこのまま僕のドライバーズ予選はアウト、インラップ含めて3周で終了。
ピットに状況を伝えて金山選手が予選行い何の問題もなくクリアとなった。

続いてグリッド予選。

アタッカーは金山選手。
ここでもこの条件の悪い中、金山選手が果敢に攻めて53秒フラットというすばらしいタイムを刻み見事クラス6位のポジションをゲットすることが出来ました。
さすが経験豊富なドライバーなだけにここぞ、という時にすばらしい力を発揮する選手です。
物凄く勉強になるし目標にもなっています。


  決勝


決勝も朝から快晴でやはり気温もぐんぐん上昇!
スタート前から不安要素が・・・状態。

しかしここに来てジタバタしてもしょうがないので腹をくくって決勝に望むことに。
ある意味出たとこ勝負みたいな状態でした。

スタートは3戦連続で僕が担当することに。
今までで一番いいポジションでのスタートになるので少し緊張気味。でもすごく楽しみでもあった。



午後2時、気温30℃を超える中スタートはきられました。
今回のスタートはローリングが遅かったため全車隊列を整える形でスタートが切れ今年初めてローリングスタートらしいスタートがきられました。

ここ富士はコース幅が広いのでかなり入り乱れた感じでの1コーナーの奪い合いになった。
幸い良いスタートが切れたのでイン側をキープして1コーナーで2台パスすることに成功。
しかしコカコーラーコーナーでは逆にアウト側になり、イン側を譲る形となり
100Rで2台一緒に飛び込んでいく。
この100Rは結構車速が速いコーナーだけにかなり迫力のあるポジションの奪い合いになった。

さすがに相手はプロだけに安心してバトルが出来る。
これもスタートの混雑した状況が生み出すコーナーの奪い合い!
これが楽しくてレースしてるようなものです。

さすがに周回が重なるとペースも落ち着きバトルは少なくなるが唯一スタートに限ってはドライバーの技量プラス経験や駆引きが重要になってきます。

この駆引きがレースでは一番好で、楽しい時である。


オープニングラップ終えてコントロールタワーに戻ったころにはすでに水温は100℃を超えて107℃にも達していた。
さすがにスタートでのポジションの奪い合いの最中は回転を高めに走行していたため水温は一気に上昇!

ここからが腕の見せ所である。

水温、油温、油圧、AF計を見ながらエンジンに異常がないかをチェックしながらさらに回転数を6000回転〜6300回転に抑えながら、そして安定したラップタイムでの走行を求められる。
時には5800回転(下りの場合)にてのシフトアップ。かなり水温が厳しい!

5ラップ終えるころには100℃〜105℃に安定。
タイムも56秒台前半で周回。
もちろんドライバー的にはもう少し回転を上げてペースアップを計りたいところだが今回はドライバーよりマシンが先にブローしそうなので抑えて走行。
予定ラップよりも2周少ない39ラップでガス欠症状が出たため、セカンドドライバー・木野村選手に交代。


セカンドドライバー・木野村選手はここ富士ではかなりいい走りをしました。
マシンをいたわり燃費を稼いで作戦通り2ピットでゴールできるように考えながらの走行。
見事にその働きをこなしてサードドライバー・金山選手にバトンタッチ!

マシンが一番疲労していて条件の悪い中さすがに経験豊富な金山選手。
いたわりながらもハイペースで周回をこなす。
途中、油圧が下がりペースを落とさざる得ない状況の中で最小のペースダウンに抑えての走行。エンジンがかなり悲鳴をあげている中絶えず計器類をチェックしながらの走行。

他のRX−7は水温が大丈夫なのか?と思いながらもハイペースで走行を続ける。
しかしその分燃費は厳しい。
さすがに2ピットでは走りきれずに3ピット作戦となっていた。
しかし我チームは作戦通りセカンドドライバー・木野村選手の活躍もあり作戦通り2ピットでチェッカーを受けることに成功。
この時点でクラス5位でチェッカー!

初の入賞!
喜びのその後、車検で優勝車両にレギュレーション違反が発覚し順位繰上げにより4位となりました。

今回はなんと言ってもチームの作戦勝ちですね。それぞれが与えられた仕事を完璧にこなしての結果。もちろんこれが限界ではなくまだまだ十分余力が残ってのこの結果。もちろん課題も残った。
この問題点を解決できれば表彰台はもちろん優勝も可能になってくる。

とにかく次戦岡山では目標を表彰台に設定し今から少しづつ問題を解決して目標達成していきたいです。

次戦岡山もチーム一丸となって全力で戦いますので応援よろしくお願いします。

y.koyama